重曹について
お手入れに重宝するものとして、重曹がよく登場します。ここではその重曹の特徴について説明したいと思います。
重曹はごく弱いアルカリ性の物質で、化学名は炭酸水素ナトリウム、または重炭酸ソーダと呼ばれています。人体に無害な物質であり、食品添加物や医薬品として古くから利用されてきた歴史があります。
重曹の粒子は細かく、水に溶けにくい性質があります。加熱すると分解して炭酸ガスを発生しますが、常温では安定しており長期保存が可能です。
重曹の性質には、油脂をある程度乳化することが出来ることと、タンパク質をある程度分解することが出来ることがあります。これが、重曹が洗浄剤として使われる理由です。
粒子が細かく水に溶けにくいため、クレンザー(磨き粉)として使えます。食用グレードのものは歯磨き粉にも使用されます。
酸性物質の臭いを中和して消してくれるため、脱臭剤として使用されます。重曹を溶かした重曹湯は、血管を拡張し血行を促進する働きがあるので、入浴剤に使用されます。
ふくらし粉として料理に使用されます。重曹と水を鍋に入れて熱すると二酸化炭素の泡が発生しますが、その力でコゲなどを浮かせることができます。こうしてみると、重曹は洗浄や脱臭効果があり、人体にも害のないものであることが解ります。